自動宿題しますマシーン
自動宿題しますマシーンって何?
前述した ”どんぐり倶楽部” では小学生のお子さんがいる家庭に、
「自動宿題しますマシーン」というものの導入をおすすめしています。
初めて聞く方は「??? なんですかそれは?」と思うに違いありません。
このマシーンがあると、子どもに無意味な宿題をさせないですみます。
それどころか、子どもの健全な心を守ってくれるマシーンです。
では、「自動宿題しますマシーン」 というのは何なのでしょう。
それは・・・
本来宿題をやるべき子どもの ”親” です(笑)
「はぁ~ 親が子どもの宿題をやるなんてあり得ないし!」
という反応の方がほとんどだと思います。
私もそうでした
そうでしたというのは、今は違うということです。
学校のお粗末な宿題が、親子の健全なコミュニケーションの機会を減らし、子どもから考える力を奪い、学ぶ意欲を奪い、生きる喜びや活力を奪っている現状を目の当たりにしているからです。
私自身「自動宿題しますマシーン」を5年間続けていますので、どんな宿題がどのような影響を与えるか、学力に結びつくのかただの作業レベルか、どのようにしてイライラする気持ちが高まるか、ハッキリとわかっています。
なぜ子どもたちが ”癇癪” をおこすのか。
なぜたった1ページの計算ドリルにだらだら1時間もかけてしまうのか。
なぜ宿題をまじめにやった子たちが、高学年で授業についていけずに落ちこぼれていくのか。
わかっています。
子どもがダメになる?
「親が子どもの宿題をやるなんて、それで健全な心が育つわけがないでしょう。
ずるい、卑怯な人間になるに決まってるわ。」
はい、その指摘は自分で子どもの宿題を体験したことがない人には、もっともな様に聞こえます。
では子どもの気持ちになって考えてみましょう。
子どもたちはこう思う
子どもは ”宿題” が嫌いです。
遊ぶ時間は減るし、大好きな親が「宿題やんなさい!」といつもうるさく小言を言ってきます。
大好きな親が鬼のような形相に変わることもあるでしょう。
なにより、同じような計算をひたすらやったり、同じ字を何度も書いたって意味がないことを肌で感じています。
ばかばかしい理不尽な ”罰” だと思っています。
そして ”罰” を与える先生と親は、”宿題” に関しては敵なのです。
でも勝てないことが解っているから諦めています。
それが、
「この宿題は良くないわね、考える力を育てる大事な時期にこれはいけないわ。
大事な頭がおかしくなってしまうからやってはいけないわよ。
先生に分かってもらうのは難しいから、
代わりにお母さん(お父さん)がやるからね。」
と、親が自分のことを守ってくれるのです。
先生の所に出向いて、
「宿題は子どもに必要な分量だけさせます。多い分は私が代わりにやって提出させますから。」
と伝えてくれるお母さんもいます。
嬉しいでしょうね。
お母さんは僕の味方だ!
守られている、愛されていると感じるのではないでしょうか。
家庭のルールを優先する
学校では学校のルールに従い、家庭では家庭のルールに従うというのは当たり前です。
そして宿題をやらないことは ”家庭のルール” なのですから、子どもは何もやましい気持ちになりません。
ずるい、卑怯な人間になるという指摘は的外れです。
それは、学校でも家庭でも ”宿題はやること” になっている子が宿題をやらないというケースに指摘すべきでしょう。教科書の音読の宿題は、高学年になると過半数以上の子が実際にはやらずに自分でサインをして提出していますから。(息子がクラスの子たちに聞いたら、25人中20人がやっていなかったそうです)
宿題の悪影響を自分自身で吟味せずに、「やりなさい!」しか言わない親と、”楽しよう、さぼろう、ごまかそう” という子どもの関係にこそ当てはまる指摘です。
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